名前に隠された運命を読み解く――。このテーマで「姓名判断」と「数秘術」はよく比較されますが、実は"数字の扱い方"がまったく違うこと、ご存じでしょうか？今回は、その違いを面白く解説します。

姓名判断：漢字の画数に「吉凶」を宿す日本発の占い

姓名判断は、日本で発展した占い。名前を構成する漢字の画数を数え、天格・人格・地格・外格・総格などの「格」に分けて合計し、1～81の範囲で吉凶を判定します。

81という数字の意味

この81という数字は、中国の数理思想や易経の「9×9＝81」から来ていて、宇宙の完全数とされてきました。各画数には「大吉」「吉」「凶」などの意味が割り振られ、例えば「31画は大吉」「33画は吉」など、まるで"運勢の暗号表"のようです。

面白いのは、同じ数字でも流派によって吉凶が違うことがある点。さらに、旧字体・新字体で画数が変わる、名字や名前が一文字だと「霊数」を足すなど、計算方法も多彩です。

つまり、姓名判断は「日本語の漢字文化」と「東洋の数理哲学」が融合した、かなりローカルで複雑な"数字の運命学"なのです。

数秘術：数字そのものが「宇宙の言葉」

一方、数秘術（ヌメロロジー）は、古代ギリシャやユダヤのカバラ思想を源流とする「数字の神秘学」。名前や生年月日を特定の法則で数字に変換し、1～9（＋マスターナンバー11、22、33など）の"基本数字"に還元します。

計算方法の例

名前をアルファベットやひらがなに変換→対応する数字に置き換え→合計→一桁になるまで足す、という流れ。ここで出た数字が「あなたの本質」や「人生のテーマ」を表すとされます。

ポイントは、数字そのものに普遍的な意味があると考えること。「1＝始まり」「2＝調和」「3＝創造」…といった具合です。

吉凶ではなく、性格や資質、人生の傾向を読み解く"数字の性格診断"とも言えます。

どこがどう違う？ざっくり比較

まとめ：数字の"顔"は占いごとに変わる！

姓名判断では「数字＝吉凶の鍵」
数秘術では「数字＝宇宙のキャラクター」

同じ"数字"でも、その意味づけはまるで別世界！あなたの名前の画数が「凶」でも、数秘術では「個性豊かな7」となるかもしれません。

数字の見方を変えれば、運命も変わる――そんな不思議な世界を、ぜひ楽しんでみてください。

（おまけ：ラッキーナンバーは自分で決めてもOK！という柔軟な考え方も、最近のトレンドです）